St.Carlos Medical Spa
〜セントカルロス・メディカルスパ〜
『欧米人は大好き、滞在型メディカルスパで健康美人!の巻』
「滞在型スパ」という分野が最近アジアでも注目を集めている。肥満が深刻な問題となっている欧米諸国では以前から主に減量を目的とした滞在型スパが発達していたようだが、アジアではまだ珍しい。単なる「ダイエット道場」のようなものなら日本にもあるかもしれないが、ここバンコクには欧米のそれに劣らない一流ホテル並の滞在施設を備え、欧米の最新の機械を使用し、ヨーロッパとタイ・東洋の国々のハーブを融合させた医薬品・美薬品の数々を独自開発、治療にも活かしているというメディカルスパが存在する。その名は「セント・カルロス メディカルスパ」。バンコクから車で30分、高速道路の快適なドライブが私をその美の総合デパートへ連れて行ってくれた。
夫婦そろって皮膚科医であるタイ人夫妻が「アジア初のメディカルスパを」と、ヨーロッパでの各種研究ののち減量目的のプログラムを行う小さなクリニックをスタートさせたことをきっかけに、最終的には減量以外の目的にも対応できる総合医療目的のスパをと、2年前にこのセント・カルロススパをオープンした。独自の化粧品の開発も手がけ、今年中にその商品を扱う店舗は世界に50箇所になるという。「減量にしても、体重を減らすという最終目標のみならず、それに付随して癒されることを味わってほしい」。とはオーナーの言葉。「治療によって治し、癒される」というこのスパの概念は、建物内部、サービスの随所に見られる。まずエントランスを入って驚く。外観はまるっきりの「病院」なのだが、受け付けのあるメインフロアの扉があくと、そこはまるで高級ホテル!そして英語を流暢にあやつる全スタッフの思いやりある応対に緊張感はほぐれた。
受け付けフロアと宿泊フロアの2フロアで構成されるスパ、建物の階下はごく普通の病院だ。フロア隅には、セント・カルロスブランドの化粧品がずらりと並ぶ。「通常スパのトリートメントにはこちらの製品を使用しております」。一体何種類あるのだろうか、綺麗にラッピングされた商品が整然とディスプレイ、販売されている。お茶まであるぞ。「このお茶は館内の至るところに配備されいるので、自由に飲んでいいんですよ」。早速あとで頂くとしよう。その横はドクターのカウンセリングルーム。こちらのトリートメントを受ける前は必ずドクターと面談して、今ある問題点などを相談し、当日のメニューを奨めて頂いたりする。
パッケージメニュー(3時間以上のコース)の場合は血液検査と尿検査を必ず受けて、その結果を元にドクターが当日のメニューを選定するような仕組みらしい(何やら本格的)。さすが医療スパだ。次に案内されたのは各種トリートメントの部屋だ。いきなり、ハイドロコロン(腸内洗浄)の装置が備わる部屋に案内される、ひえ!いわゆる宿便取りの装置になるのだが、美肌や便秘解消にも大きく役立つというから、美しくなるためのダイエットには欠かせないのだろう。そして隣のハイドロセラピーの部屋へ移動。最新型のハイドロジェットバスが広い部屋にデーンと鎮座する姿は、なにやら王宮のお姫様風呂。これまたぜひトライしてみたい。そのほかにもスチームサウナ、レーザー光線を使う鍼の機械、エンダモロジーなど各種機会が取り揃えてある。加えて、ごく普通のタイ古式マッサージ専用スペースなどもあって面白い。が、そこはやはり病院の一部、なんとなく無機質な空間の中に閉じ込められている感覚は否定できず、毎日こんな閉鎖的な環境にいたら落ち込まないかあ?と首をひねると、「リフレッシュはこちらで」と屋外へ案内される。そこには水面まぶしい大きいプールとジャクジーが。遮るものが周りにないせいか眺めは大変良好!プールサイドの手前には、健康重視のメニューを扱うヘルシーレストラン「ベンジャロン」が。施設に滞在したときの食事は日々こちらで頂くことになるらしい。そしてレストラン横の階段を上がるとフィットネスクラブがあった。マシーンはさすが最新のものを取り揃えており、数も決して付帯施設の粋ではない。聞いてみると、フィットネスは会員制クラブも経営しているんだと。そりゃ、本格的だわ。以上、各種リフレッシュ施設は滞在中自由に使えるそうだ。
フロントのフロアーから1階下に降りるとそこは病室のドアが続く。そのドアの一つを開けると、あれっ?病室とは全く異なる雰囲気の「客室」であった。スパ滞在者用の客室は全部で23部屋、サービスはホテルと全くの同様。感嘆の声をあげっぱなしの私に、「先ほどショップで売っていたお茶です、抗酸化作用たっぷりですよ」とお茶を差し出すスタッフ。喉を潤し一息ついて、いよいよメインイベント、トリートメント体験です。
今日は時間の無い私なので、特別にjフェイシャルメニュー(ホワイトニング)のみをお願いすることにした。まずはお約束のドクターとのカウンセリング。タイの汚染された大気と紫外線で疲れきっているお肌に栄養を与えたい、とご相談。私のお肌を見てもらったかぎり、とくに問題ないので通常のメニューを行いましょう、との診断。ここで、もし弱い肌だったり問題があると使う化粧品を替えたり、マッサージを控えたり、と人によってオリジナルメニューを変えていくのだそうだ。
プールそばに女性用ロッカールームにてローブに着替えてトリートメントエリアへ移動。エリア入り口には、エステティシャンの女の子が待ち構えていた。まずはハンドアンドフットトリートメントから。 専用エリアへ案内され、されるがまま、足と手を洗ってもらう。お姫様気分は嬉しいのだけど、ちょっとくすぐったい。両足を綺麗にしてもらったら両腕を肘上までマッサージ。そしてハーブのたっぷり入ったお湯に浸して、両足も同様のことそのまま15分。すでに身体はリラックス状態、眠気さえも襲ってきた。眠りに入る直前になんとかメインのトリートメントルームに入ることができた。今度は別のエステティシャンが待ち構えていて、本日使用の化粧品をセッティングしていた。ベットに横たわり、まずは、クレンジング。眼の周りと口紅をしっかり落とし、全体をミルクとトナーで整え、そしてスクラビングマッサージ。なにやら朝鮮人参のような臭いが漂うのは気のせいか?時折力が加えられるその指先は私の顔の上で何度も綺麗な弧を描き、ホワイトニングパックを施されたころには完全に休んでしまった私。起こされるまで約60分、「治療」を終えたような錯覚にあった私はエステティシャンの彼女に「先生、ありがとうございました」と思わず言ってしまうのだった。
いやー、もっと色々と身体をいじられてみたい。私の率直な感想だ。なにせ、ありとあらゆる設備とテクニックを持っている。時間と予算にもっと余裕があれば是非、半日スパを体験したいと思った。健康状態もチェックできるし、今の身体に必要なトリートメントを専門家に指導していただける。外見だけを磨くのではなく、身体の中も、そして精神状態もすべてバランスがとれた上での美を求めて。まさにここは医療・美療のデパートだ。ただし残念なのはこのデパートには日本語を話せるスタッフが居ないこと。ドクターやエステティシャン達とのやり取りは全て英語で行われるので、せっかく健康チェックをしてその結果を説明されても、理解不能であると不安になる。あなたの語学力はいかがなものだろうか?
ロケーションは市内から30分と離れてはいるが、周囲にも見所はある。ここから車でさらに30分も行けば、世界遺産のアユタヤがある。また、買い物には車で数分の距離に巨大モールが、ゴルフ好きのあなたの為にはゴルフコースもすぐそばに控えている。ドンムアン国際空港も南へ8キロなので、旅行のスタートに、あるいは締めくくりにこちらを利用するのも手だろう。
アジア随一と言われ、ヨーロッパ各地から肥満や健康障害で苦しむ人々が押しかけ、リピーターになって戻ってくるといわれるこのスパ。ぜひあなたもそのサービスの極意を隅々まで堪能していただきたい。そして、あなたもリピーターに。恐るべし、セント・カルロス メディカルスパ!
取材・執筆:Miyako.E 写真:Chika(avenu)
●この記事は2002年8月取材時のものです。その後の加筆・修正はしておりません。
●この記事は、記事の内容とまったく同じものが受けれることを保証するものではりません。 |
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