Qi Shiseido Esthetics 〜資生堂〜
『日本の技術指導のなせる技、うなるテクニック満載資生堂の巻』
日本人女性(男性でも!)ならこの名前を知らない人はいないだろう。日本で業界シェアナンバーワンを誇る歴史有るその化粧品ブランドは、すでに国内のみならず海外でも確固たるステイタスを築いている。特に、「美白信仰」が根強いアジア諸国では「日本女性の美しい白肌=資生堂」というイメージが定着していて、美白ラインを主体に欧米の名だたるブランドに肩を並べる、いや、それ以上の人気と信頼度を誇っている。「海外旅行に来てまで、わざわざ日本ブランドのエステなんて、、、」とお思いのそこのアナタ!侮ってはいけませんよ。あなたの身近に資生堂のエステサロンがありますか?いえいえ、デパートの資生堂化粧品売り場の脇に作られた特設コーナーではなく、専用のエステサロンですよ!あまり見かけないのでは?自称エステマニアの私も日本において(来タイ前の3年前までの話)資生堂のエステサロンを見たことがない。しかし、このバンコクにはあった!世界に誇れる我が国のブランドを改めて見つめなおす良い機会!これまで長きに慣れ親しんだそのブランドをプロのエステティシャンの手にゆだねて美しくなりたい!そしてそのエステの扉は開かれた。
BTS(別名・スカイトレイン)プロンポン駅改札から続く高級ショッピングモール「エンポリアム」への専用通路を使って0分、最初に目に飛び込んでくるショップが資生堂エステ「Qi」だ。店名の読み方は「き」、日本語の「気」を意味しているらしい。使用する化粧品もすべてサロン専用ブランド「Qi」で統一、ここでしか試せない製品ばかりだ。店内は清潔感あふれるベージュとピンクで統一されたインテリアで眼にとても優しい。流れるBGMも環境音楽らしく、鳥のさえずりやら川のせせらぎやら、森の中にいるかのような感じだ。
本日のメニューは、フェイシャルとボディの二段構え。数多あるメニューの中から何を選ぼうか、早速カウンセリングを受ける。肌表面を特殊な拡大カメラで自分の肌を映し出されて、T−ゾーンの毛穴の汚れとほとばしる皮脂に驚愕!対照的に目、口の周りや頬の部分は乾燥気味、と典型的なコンビネーション肌であるとの診断、コンビ肌向けの基本的トリートメントメニュー「バランシングコンビネーションスキントリートメント」を受けることに。また、ボディについては、日頃の運動疲れで堅くなっている肌を揉み解し、老廃物を除去するパックを施してくれるメニュー「エクスクルーシヴ・ボディトリートメント」をお願いすることに決めた。
まずはボディ。専用の個室に入ってボディ担当のMs.プーから渡された紙パンツ一枚に着替え、ローブを身にまとう。清潔な室内、ベッドの上に飾られた白いバラがニクイ。着替えが完了するとまずはフットバスからスタート。最近ちまたで良く見かける家庭用フットバブルバスが用意される。これについては正直「え?こんなん?」っという感じ。まあ裸足でいることの多いバンコク生活では驚くぐらい足裏が汚れたりもするから、ボディーの前のお約束ということで綺麗にしてもらっても良いだろう。身体はぴっかぴかになったのに、足裏がまだ真っ黒では悲しい。15分足らずのフットバスを終えていよいよベッドに横たわりボディーマッサージのスタートだ。
なんと言ったら良いのだろう。とにかく丁寧、力具合も完璧、そして初めてのはずなのに私の身体のツボを知り尽くしたかのようなテクニック!もう言うことが無かった。マッサージオイルのみを使った全身のマッサージが延々と続いたのだが、そのすばらしさにはうならされた。慢性疲労のため、凝りに凝った肩や背中には、指圧的マッサージを、お尻や太ももなどセルライトで一杯の悩みの部位には絞り込むような痩身向けマッサージを、と箇所によってマッサージを使い分けているようだ。それもゆっくり、確かに。50分近く続いたそのマッサージが終るころにはもう、ヘロヘロになっていた。そして仕上げにとどめを打たれる!肌に塗ると温かくなるジェルを全身に塗られ、ビニールで身体中をラッピングされた!そして待つこと10分強、ビニールをはがされた私の身体中からは汗が吹き出ていた。なんという爽快感!寝ながらにしてサウナに入ったかのような、汗の量が出ているではないか!その後はシャワーで汗・ジェルを流して、用意されているボディー用乳液とパウダーをお好みではたいて終了。パウダーの心地良い香りに酔いしれて、ふかふかになった身体中のお肌を確かめつつ、再び眠りに。っとはいかない。余韻に浸る暇もなく、次のフェイシャルメニューを受けるため、下着と再びローブを身にまとって隣のフェイシャル専用個室へ移動した。
個室の前には温かいお茶を用意して待っているフェイシャル担当のMs.レック。日本人のような面立ちに、なぜかホッとするものを感じたのは私だけか。しかし、その優しい面立ちからは想像もできないテクニックと「Qi」オリジナル化粧品のマジックに私はその先ハマッていくことになる。おもむろに自らの手を消毒し始めた彼女、まずは丁寧なクレンジング(クリームタイプ)をスタートした。なんという指の動き、つぼを刺激しつつ、汚れのポイントを逃さない。眼・口の周りは当然のごとく優しくタッチ、ぬるめのお湯をひたらせた柔らかいスポンジにてふき取りをしたかと思うと続けて、泡タイプのクレンジング。そして、顔全体に吸引を施して、汚れを少したりとも残さない作戦。指で触ればキュッっと音を立てそうなほどぴかぴかにしてもらって今度はマッサージ。これはまたクレンジングのときとは違う、なでるような、でも、時折力を入れて、ひたすら気持ちが良い。こんなフェイシャルマッサージは初めてだ!マッサージの間にもすでに眠りに落ちていきそうになる私、開きかけた口元にレックさんの指が滑り込みそうになって恥ずかしさに顔が赤くなった。仕上げは、ガーゼとローションマスクシートの二層マスクを肌にのせて10分。肌が水分を含んでふかふかになったところで、お決まりのUVクリームを塗って終了した。着替えをすませて、メイクコーナー(セルフ)の鏡に映るその肌の輝きに驚く。良いフェイシャルマッサージを受けたときはメイクは要らない。 軽く粉をはたかせてもらって、髪を整えて支払いに向かった。
なんで、なんでこんなに上手なのか、丁寧なのか。ボディといい、フェイシャルといい、エステティシャン達の持つレベルは非常に高かった。思わず受け付けで驚きの弁を述べると、マネージャーから次の言葉が。「先日まで4ヶ月間、日本の資生堂から指導員が来タイしていて、徹底的にサービスを学んだから」。やはり。タイのローカルのエステに有りがちな、不勉強なエステティシャンという印象が全くなかった。それは、日本人指導員のおかげだったのか。
本日のお支払いはフェイシャルが1,500バーツ(約4,500円)、ボディが2,200バーツ(約6,600円)であった。全身美しくなってこのお値段なら決して高くはないだろう、なにせその技術は日本からの仕込みである。
「エンポリアム」での買い物途中、あるいは買い物帰りにぜひ訪れて、彼女達のハンドマジックに酔いしれていただきたい。日本が誇る資生堂の品質、、、見なおしますわよ。恐るべし、「Qi」!
取材・執筆:Miyako.E 写真:Chika(avenu)
●この記事は2002年8月取材時のものです。その後の加筆・修正はしておりません。
●この記事は、記事の内容とまったく同じものが受けれることを保証するものではりません。 |
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