「ふくらはぎや二の腕の脂肪が気になるのよ…。」

「リラックスだけじゃない、美容効果のあるエステってどこかしら?」

「天然ハーブを使ってる所に行きたいわ」

そんな言葉をつぶやいてる方は是非、Nakriyaへ。



心ときめく一軒家





オイルやローション





もまれる





ひたすらもまれる





たたかれる





これが謎の壺の正体





おおお姉さん、力技





みがかれる



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Nakriya 〜ナクリヤ〜
『憎っくきセルライト(脂肪の塊)め!アクアテラピーでスッキリ全身美肌の巻』

閉店により現在営業しておりません(2003年6月)

バンコクには現在3万人を超える、邦人駐在員とその家族が暮らしている。私もその一人であるが、その邦人の大半が「スクンヴィット」という大きな通りをまたいで生活をしている。特にソイ33〜39のあたりはちょっとした「リトルジャパン」状態になっていて、在バンコク邦人の生活の中心となっている。そんなエリアに、この隠れ家風一軒家スパ「ナクリヤ」はある。日々通うスーパーへの道すがら、いつも眼に入っていたこのスパ。「いったい、どんな極楽が待っているのだろう」。塀に閉ざされた建物への興味は増すばかり。「えーい、それなら入ってしまえ!」。玄関前は緑が綺麗に手入れをされ、水の流れる音が心地良い。このプロローグは塀の向こうにある「日常」を忘れさせてくれる。期待をこめて玄関の扉を開けると、案内人のMS.ソムマイがお出迎え。部屋の中はアロマが焚かれて良い香り。インテリアもアジアンムードたっぷりだ。本来なら予約をして訪れるのがベストだが、買い物の寄り道に飛びこみで立ち寄った私。どんなメニューがあるのか質問攻めからスタートした。

「ナクリヤ」という名前の由来。これは古いサンスクリット語の言葉で「申し分ない女性」という意味だとか。ふんふん、私はこれから「真のナクリヤ」になるべく磨かれるのね。よだれが出そうになる。そしてこのスパの売りとして、タイのハーブを10種類使ったハーバルバスにつかりながらセルライトに働きかけるスリミングマッサージを施されるメニューがあるとか。「あの憎っくきセルライトか!!」。そう、女性なら誰でも悩んでいるなかなか取れないあのでこぼこの脂肪ですよ!「ハーブバスに浸かりながらマッサージをされるなんて、まるでクレオパトラ」。もう、今日の私の照準はクレオパトラ・メニューならぬアンティ・セルライト・ボディ・トリートメントに決定!メニューが決定したところで更衣室に移動。衣服を脱ぎ、ガウンのみを羽織って1階にあるハーバルバスのひと部屋へ案内された。部屋ではマッサージ担当の女性二人がお風呂の湯加減をチェックしていた。お風呂はハーブで既に茶褐色に染まり、湯面には日本のゆずに似た「マクル」というタイの果実が輪切りになって浮いている。この果実で肌を磨くと輝くんだと。磨き上げてくれよー!

「さあ、お風呂へどうぞ」。そう言われてもなかなかガウンを脱げない。なにせわたしゃ素っ裸。そして二人はジーっと私に視線を向けている。「えーい!私も大和撫子、どうにでもなれ!」。覚悟を決めてガウンを投げすて風呂に入ろうと意を決するが、足先を入れたところでお湯の熱さに飛びあがる!「これじゃあ、茹で上がってしまう!」。お姉さんは慌てて水を注いで湯温調整する。やっと入れる段になってお湯に浸かり、いよいよマッサージがスタートした。お風呂は石で出来ている。まず仰向けに入って、両脇から二人のお姉さんたちが腕を伸ばして湯の中でふくらはぎ、太もも、お尻、お腹とセルライトのたくさんついている個所を徹底的に揉み上げていく。最初は硬かった私のセルライトたちも、お湯にふやかされマッサージに砕かれふにゃふにゃになってきた。お風呂で他人様に身体を磨いてもらうことなんて、いままであったであろうか。しかも二人がかりで。極楽とはまさにこのことだ。私がもしいつか間違って大金持ちになることがあったら、絶対お風呂専用のボディー磨き係を抱えようと思った。仰向けの次はうつぶせになり背中と脚の裏側を徹底マッサージ。終る頃には額に汗をたっぷりかいて、温泉あがりのゆで蛸状態。ぬるめのシャワーで汗を流し、気分は「お姉さん、冷えたビールを一つお願い!」。これにてハーバルバスは終了だ。ちなみに私は熱めのお湯でスタートしたので20分と入っていられなかったが、もしあなたがお風呂大好きなヒトならば、ぬるめのお湯でスタートして30分はがんばって湯の中での肉もみマッサージをしてもらうこと。そのほうがお得だ(ハーバルバスは最長40分まで)。

素っ裸でバスから上がった私は紙パンツをはき、ガウンまとって2階のマッサージルームへ。マッサージルームは全部で4部屋、全室完全個室になっている。部屋に入るとまたもや二人の女性が待ち構えていた。何やら電磁調理器を使って土の壺を温めている。「トムヤムクンでも作っているのか?」。頭に?マークを抱えながらベットに横たわる。ベットの横にはたくさんのフェイシャル用の化粧品が並び、マリアガーランドというフランス製エステ専用化粧品がラインアップされている。タイではお目にかかったことが無い化粧品。私の好奇心に火がついて思わず、「一緒にフェイシャルもお願いできますか?」。突然のリクエストにも驚くことなく、ここでフェイシャルメニューにも手を出すことに決定。丁寧なクレンジングがスタートした、と同時に奇妙な感触が私の脚を刺激する。暖かい、堅いモノが私のセルライトを刺激する。そーっと眼を開けてみるとそこには先ほどのトムヤムクン土鍋を肉に押し当てるお姉さんたちが!あの暖かい鍋はいったい何!?これの正体は「ループラコップ」とよばれる中に塩を入れて暖めた素焼きの壷だそうで、セルライトを暖めてマッサージの効果を高めるのだとか。なにやら身体にぬるいアイロンをあてられているようだ。おもしろい。そうこうしているうちにやさしいフェイシャルマッサージが施され始めた。先ほどの風呂で体力を消耗し、脚は再び暖められ、顔にはマッサージ、と深い眠りへの序曲が流され始めた、と思ったその時、足先からものすごいもみ上げのマッサージがスタートした。マッサージ係のお姉さん二人の息もぴったり、グイッグイッとふやけた筋肉、脂肪、セルライトを「これでもかー!」とリズミカルにしぼりあげる。ああ、これで細くならなかったら、嘘だろー!

顔のパックが塗られている間、身体のマッサージは小休止。電気が消されたお部屋で静かな音楽を聞きながら安眠タイム。よだれが出かけたその瞬間、パックがはがされ最後の仕上げ。うつぶせになって身体の裏側のマッサージが始まる。再び素焼きの壷が暖められ、パッティングがほどこされる。身体表面の温度が十分にあがったところで息のあったもみ上げマッサージ。スリミング、セルライト撲滅にはこれくらい強めのマッサージで無いと効く気がしませんよ、ほんと。ここの強さは十分満足できるものだ。最後に一人が背中から肩、首筋にかけて入念なマッサージを施して終了。身体中がふにゃふにゃになってしまった。しばらくベットから起きあがることが出来ずにいた私はお姉さんの手を借りてようやく身体を起こすことが出来た。マッサージ後に用意されたお茶を頂いてボーっとしていると、窓の外に見える緑に心癒される。あの塀の向こうには買い物袋をぶら下げる私の日常があるなんて想像が出来ない。明日から 「買い物に行ってきまーす」と家を出たものの買い物にはたどり着けず、代わりにクレオパトラ気分を味わうために幾度この扉を開けてしまうのだろうか。スーパーとあまりにも至近距離にあるこの極楽御殿のロケーションをのろってしまう私だ。

本日の「アンチ・セルライト・ボディ・トリートメント」は所要時間約2時間弱で3,500バーツ、私は今回フェイシャル(1,500バーツ)も一緒にお願いしたが、「ナクリヤ」ではぜひボディトリートメントをお奨めしたい。女性二人の手のみによって施されるスリミングマッサージは、日本ではなかなかお目にかかれないであろうし、ハーブ風呂に浸かりながらのモミだしなんて土産話にもなること必至。おまけに旅行太りも解消される、とくれば日本円で約10,000円というお値段は魅力である。しかしこの「ナクリヤ」にての完全なるセルライト撲滅のためには幾度と通う必要があるのは事実だ。在住者なら可能であるが、旅行で来るあなたには一度きりの「ナクリヤ」体験は後ろ髪をひかれる思いになるであろう。また、全身の虚脱感は単なるボディーエステの領域を越えているので、「ナクリヤ」の後に買い物、観光などの予定を入れるとかえって疲労を招くかもしれない。「ナクリヤ」体験は、ぜひ旅の最後にしていただき、帰路の飛行機の中で十分な休養を取って頂きたい。

旅行者の皆様には申し訳ないが、私はクレオパトラのボディーを手に入れるべく、次回の予約は既に入れてしまった。恐るべし、ナクリヤ!

取材・執筆:Miyako.E  写真:Chika(avenu)


閉店により現在営業しておりません(2003年6月)
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