Clarins 〜クラランス〜
『おフランスのテクニック満載のホワイトニングフェイシャル体験の巻』
バンコクは世界に名だたる渋滞天国の国だ。雨なんて降ったら、道路は川になり、渋滞はピークに達する。しかしそんな熱帯特有のジトーっとした雨の日こそ、どこかエステへ行ってリフレッシュ、と思い外出するのだが、移動の車中で渋滞にいらいらさせられ、帰り道も相変わらず動かぬ渋滞に、帰宅する頃にはエステに行く前よりも疲れが増大しているという事が何度かあった。しかし、そんな悩みは一切ないのがこのエステのアクセスの良いところ。冷蔵庫レベルに冷房が効いたスカイトレインに乗ってチットロム駅で下車、そのまま駅改札口から専用通路で繋がるセントラルデパートにそのエステはある。「アンスティテュ・クラランス」。あのフランスの老舗、クラランスのエステサロンだ。
クラランス、というと痩せるクリームやら豊胸のトリートメントやら、ボディー目的で名をはせているブランドであるが、そのエステのアジアにおける歴史はまだ浅く、日本でもわずか2,3軒のみの展開と聞く。そしてバンコクに唯一の店舗がここセントラルチッドロム内にある。若い頃から太い足に悩む私はこのブランドの痩身ジェルを何本使ったことか!(残念ながらいまだにその脚は大根を極めている…)。ならば、今回はフェイシャルをやって、プロの手に効果を期待しようではないか!
ガラス張りの化粧品のショールームのような赤い絨毯が敷き詰められたサロンに1歩入ると、良い香り。「うう、これよ!これこそ、エステサロンの香り!」。タイのローカルのエステに有りがちな、”がやがや、ワイワイ、とカビ臭さ”は全くなくて好感度大。白衣に身を包んだお姉さんがフロントでお出迎え。日頃のバンコクの強い日差しに痛めつけられている私の肌には当然のごとく、保湿目的か、美白目的のコースを進められる((このサロンではこの2コースが一番人気だとか)。三十代も半ばになると日焼け後はシミとなり、最近はくすみにも悩まされている私、今日は美白目的のコースをお願いする。実は、以前クラランスの美白化粧品を使っていたことがあるので、本コースには一部新製品も使われるということで期待は膨らむ。
バンコク訛りの簡単な英語でカウンセリングを受け、いよいよ今日のエステティシャン、キングさん(なんて縁起の良い名だろう)に個室に案内される。このエステは全室(6部屋)個室で、2部屋がボディー目的のメニュー用にシャワーが備えられているらしい。今回はフェイシャルということで残念ながらスタンダードルームの使用になったが部屋に入るなりその清潔さに驚いた。これまたタイのエステにありがちな「前の人が使った後なのよねー」と言った臭い、汚れは一切なく、ベットを覆うタオルもガウンも清潔。使用される化粧品たちですら整然と並べられていた。いつのまにか暖かいお茶を運んできたエステティシャンに促されてゴムの入った輪っか状のバスタオルを身にまとう。フェイシャルの場合はデコルテ・背中部分までマッサージが入るので、下着はパンツのみ、ブラは外してベットにごろん、です。(尚、ボディートリートメントを行うときは、すっぽんぽんになって、紙パンツをはきます)ちなみに頭髪は薄い和紙のような紙で出来たヘアーキャップを被ります。長い髪の毛の方は髪をまとめるゴム紐を持っておかれるほうがベターでしょう。(サロンで用意されていれば良いんだけれど。)
さあ、まな板の鯉、ならぬベット上のマグロと化した私。キングさんが部屋に入ってきて、お部屋の照明を落として施術がスタート。お部屋一杯に香る心地よいアロマと適当な音量の環境音楽。すでに眠りこけそうになる私の顔に心地よいキングさんの指で普段私が思いっきりケチっている3〜4倍の量のクレンジングミルクをたっぷりほどこされて優しくティッシュオフ。かつてここまでやさしくティッシュを扱うエスティシャンがいたか!?と思われるほど丁寧。これまたタイのローカルではお目にかかれないテクである。アイメイク・リップメイクも丁寧にクレンジングされて、その後はゴマージュタイプのクレンジング続き、化粧水で締められる。その後も立て続けにクラランスマジックを施され、ラストに施されるパックの時は熟睡してしまった(パックのときに熟睡できるかどうか、はそのエステのレベルを確認する意味で非常に大切な要素だ、と思っている。全くの持論だが)。また、顔のみならず、両腕(肘上まで)はクレンジング、ゴマージュ、保湿、そしてマッサージが施され、これまた極楽。背中に手を入れられて背骨にそって指圧を施されたときなんて、あまりの気持ち良さによだれがたれてしまたー。普段自分の手の届かないところに優しいマッサージをされる、なんてなかなか無いもんね。お顔だけ、のお手入れを期待していた私としては、2倍、3倍の喜びとなりました。
パックの後は仕上げ、日焼け止めクリームを下地に塗って、簡単にパウダータイプのファンデーションとリップラインと口紅を塗られて、終了。最後に両肩を簡単にもんで頂き、キングさん、「気持ちよいですか?」とおぼつかない日本語で聞いてきて、陶酔状態の私はタイ語で「サバーイ マーク(とっても気持ち良い!」と口端からたれそうになるよだれを押さえつつ応答。すっかり「このまま眠っていたーい」モードに陥りそうになるが、降り返った鏡の中の自分に驚愕する。「わたしゃ、バカ殿か!?」。タイ人女性は「色白信仰」で、ファンデーションも白め、白めを選びがち。おまけに頬紅なんて「これでもか!」というくらい塗りまくるので、ローカルのエステでメイクをしてもらうと、過去見たことのない自分に出会えてしまったりして恐ろしくなります。天下のクラランスといえどもその傾向はかわらぬようで、どう見ても白いその顔をそのままにはしておけず、とりあえず着替えをすませて部屋を出て専用メイクコーナーにて自ら手直しを加えた私でした。フロントに戻るとまたまたお茶が用意されていて、支払い前にホッと一息。
本日のコース(Skin Whitening Facial)約90分は1800バーツ(約5400円)。日本で同じ事をやったら間違い無く10000円は越えるであろう。やはり有名ブランドはその名前に威信と誇りをかけているだけあってすべてに落ち度が無いな、とつくづく痛感。自称、辛口批評家の私もメイク以外については文句の付けようがない(あえていうなら、値段をさらにお勉強して頂いて、、っと)。
綺麗なお顔になると、ついつい寄り道をしたくなるのが女性、デパート内(しかもこのセントラルデパートはバンコク随一の品数です)にあるエステの帰り道は当然ウインドーショッピング、と気分よくそぞろ歩きをする私。帰宅後もその効果を旦那に気づいてもらえたのは言うまでもありません。恐るべし、クラランス!
取材・執筆:Miyako.E 写真:Chika(avenu)
●この記事は2002年7月取材時のものです。その後の加筆・修正はしておりません。
●この記事は、記事の内容とまったく同じものが受けれることを保証するものではりません。 |
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